忘れたくないひとりごと。

日記。思ったこととか、考えたこととか。忘れたくないところだけ描く。いつか忘れる生き物だから。

いい子になりたくて、なれなかった

長女だからか、親からよく

「いい子にしていてね。」

と、言われることが多かった。

 

ねぇ、いい子って何?

親の求めるいい子ってなんなのだろう。

小さい頃はずっとそんなことを考えながら行動していた。

 

駄々をこねるのは、いい子じゃない。

アニメやゲームや漫画を見てる子は、いい子じゃない。

お勉強をしない子は、いい子じゃない。

家事を手伝わない子は、いい子じゃない。

弟と妹の面倒をみないのは、いい子じゃない。

親の言うことが聞けないなら、いい子じゃない。

 

そうやって、親の前ではいい子を演じようと頑張った。

それでも、「いい子」だと言われたことはほとんどなかった。

あの頃はその理由が分からなくて、ただただ悲しかった。こんなにいい子にしてるのに褒めてもらえないどころか怒られるときもあるのだから、きっと私のことがあまり好きじゃないのだろうと。

 

今となれば、理由なんて簡単なことだ。

 

親の中では、私が「いい子」であることが「当たり前」になっていた、ということなのだろう。

いい子にしている私が当たり前だから、わざわざ褒めたりしない。少しのわがままでも叱るべき行動のようにとらえられてしまう。

言うことをなんでも聞くのだから、次々に言いつけをしてもいいと思われる。できなくなったら怒られる。

なんとなく、いじめの初期と似ているよね。

 

親が1番力を持っている存在で、愛されていたい存在で、絶対的に正しいと信じていた存在だった子供の頃。

「いい子になれない私が悪い。」

そういう思考回路になるのは必然だと思う。

 

大人になった今だからわかる。

親だってただの人間で、間違えることもたくさんあって、すべてを信じる必要はないこと。

そして、私の人生は私のものだということ。

 

親にとっての都合のいい子には、結局なれなかった。年に数日だけ、実家に戻った時だけいい子を演じたりもするけど。

 

もう、私を「いい子」なんて言葉で縛るのはやめよう。

そんな曖昧で都合のいい言葉を使うような大人は、いい子じゃないからね。