忘れたくないひとりごと。

日記。思ったこととか、考えたこととか。忘れたくないところだけ描く。いつか忘れる生き物だから。

頑張ってる人がなりやすい思考回路

グループで何か1つのことに取り組んでいる時、そこでは『頑張っている人』と『頑張っていない人』が存在してしまう。

 

何人かが集まっているわけだから、取り組む内容に対して全員が乗り気だとは限らないし、得意分野でない場合もあるし、他に私生活等で頭がいっぱいになっているとかそういう事情があるかもしれない。

たとえ全員やる気があったとしても、お互いの仕事量を比べると差は出てきてしまうものだ。

 

そんな時、頑張っている人の思考回路は、

「なんで私は頑張っているのに、頑張っていない人と同じ評価なんだ。不公平だ。」

という考えになってくることが多い。

 

この気持ちは、まぁ、わかる。

頑張った分は正当に評価してほしいし、頑張っていない奴が得をするのはなんとなく嫌だ。

 

ただ注意したいのは、こういう思考回路を持ってしまったとき、頭の中で

頑張っていない奴 = 私(頑張っている人)の敵だ

という考えが存在してしまうこと。

 

こうなると、仕事の効率がグッと悪くなるし、お互いの関係がギスギスして、会話も減る。

会話が減ると、お互いの進捗情報は曖昧になりだす。結果的に『頑張っている人』はもっと頑張らなきゃいけないことが増え、『頑張っていない人』のできることがどんどん減っていく。

 

『頑張っていない人』のできることがどんどん減っていく。とは、どういうことか。

簡単に言うと、『頑張っている人』が頑張りすぎて、『頑張っていない人』が仕事の速さについていけず、全体像が掴めなくなり、自分が何をしたらよいか分からなくなる、ということだ。

よく仕事現場で聞こえてくる言葉として、

「自分で考えて行動しろ」

というのがある。

大抵、『頑張っている人』が『頑張っていない人』に対して言う言葉だ。

確かに仕事をするなら当たり前のことではあるが、場合によっては無理難題な言葉でもある。

 

どんな場合かというと、相手が 仕事の全体像や今何をすべきかを考えられるだけの情報を得ていない時だ。

仕事のゴール地点も、今ゴールからどのくらいの場所まで来ているのかもわかっていない奴が、自分で考えて行動なんかできるわけがない。というか、そんな奴が勝手に自分で考えて行動されたら確実に悲惨なことが起こる。

 

もちろん始めから『頑張っている人』の側にい続ける努力をしていれば、こんなことにはならないのだが、誰もがいつでも『頑張っている人』の側にいれるとは限らない。

苦手な分野だったり体調がよくない時期だったりすれば、自分なりに頑張っていたとしても、周りと比べると『頑張っていない人』になっている時だってあるのだ。

 

『頑張っている人』からすれば、そんなのはただの言い訳でしかない。とはいえ、そういうものなのだ。怒るだけ無駄というもの。

怒る元気があるのなら、それを改善策に回すのが頭のいい考え方。大人の対応ってやつだ。

 

やる気はあるけど周りと比べると『頑張っていない人 』には、きちんと進捗情報を伝えてあげればそれでいい。それだけで、「自分で考えて行動」するようになる。本当にやる気があるのなら、たとえ仕事が遅かったりミスが少々あろうとも、分からないことやうまくいかないことへのアドバイスを求めてくるし、こちらの話をきちんと聞いてくれる。地道でも真摯に対応していれば『頑張っている人』の側に来てくれる人材だ。

 

最低限のことはやるが、そもそもやる気がない『頑張っていない人』には、進捗情報をきちんと伝えても耳を通り抜けるだけだから言っても仕方がない。ゆえに、「自分で考えて行動しろ」と言っても意味がないどころか反感を買うから言わない方がいい。言っても無理だし。

じゃあどうすればいいか、

要点だけを完結にわかりやすい言葉で言う。一文で伝えるくらいの気持ちで。伝わらないだろう部分はそもそも省いても構わない、だって聞いてないしどうせ忘れるから。

言うだけ無駄な部分は飛ばして、伝わるだろう簡単なとこだけ話す。簡単に説明すれば任せられる仕事だけをこちらから頼む。以上。

 

『頑張っていない人』にはまず単純作業からやらせる。これはいいことだと思う。

だって、自分が何をすべきか考えてもわからないんだから。分からないことについて考えてる時間があるなら、単純作業でも進めてもらった方が効率的だ。

それに、人というのは物事をやっているうちにやる気が出てくる生き物だ。特に、自分が仕事をして役立っているという感覚や、達成感を得たときにやる気というのは出てくるものである。

つまり、単純作業で仕事へのやる気を引き出し、『頑張っていない人』もある程度頑張ってくれるようにすればいいということだ。

 

意外と『頑張っていない人』の中には、

『指示された仕事をこなすのが得意な人』というのがよく混ざっている。

こういう人には、的確に指示をして有効に遣うのがお互いにとって1番仕事がうまくいく。

 

『頑張っている人』からすれば、指示を待っているなんてやる気が足りない!と思ってしまうかもしれない。

でもいろんな人がいるんだ。自分で考えて行動したい人もいれば、指示してもらいたい人もいる。うまく合わせられるのが良いリーダーというものだ。

 

人と比べてイライラしても仕方がない。

うまくいかない状況をどうすればよいか考えるしかないのだから。

 

『頑張っている人』、お疲れ様です。

まずはちょっと深呼吸して、お茶でも飲んで。

改善策は考えればいくつでもあるから、大丈夫。

きっと、うまくいくよ。